のんびり自分のオカルト体験書いとく45

今日は、夜空に瞬く星々の中に登場する星座のお話しやで。語る星座は、ペルセウス座について。
この星座ができる過程で起きた、自分がかつて体験した残酷すぎる事実をここには書いておくから、興味のある人だけ読んだってや。
意外な事実しか無いから、面白いっちゃ面白いかもしれないけど体験した当人からすりゃ、どこもかしこも面黒くて悲しい現実しかなかったで。


簡単にペルセウス座の概略を説明しとくな、ゼウスの子であるペルセウスが右手に剣を持ち、左手にはメデューサの首を持った姿で星空に記されてる星座やで。
成り立ちとしては、ペルセウスはセリーポス島の領主ポリュデクテースから怪物メデューサの首を狩ってくるように命じられたため、アテナやヘルメス、ヘスペリデスらから助力を借り受けたペルセウスは、無事にメデューサを倒し首を持って帰った。そのため星座のペルセウス座は、右手に剣を左手にはメデチューサの首を持ってるんやで。
今の世に伝わっているペルセウス座に関する内容の大筋は以上やで、せやけど自分らが経験した内容と大きく違うのには、ホンマ笑うしかないなあ。

 

自分は、大昔、女神アテナに仕えてた女性(人間)やったんよ。
その当時から、アテナは猟奇殺人が大好きな残酷な女神として有名やったわ。お陰で、自分も毎日、びくびくしながら女神アテナの周辺をお世話して回ってたんやけど。
ある日、自分が花が活けてあった壺をあやまって倒してしまい割ってしまったんよ。壺の破片なんかは、幸いアテナに飛び散る事なく終わったんやけど。
壺から流れ出した汚水がアテナの足先に当たっとか言われてな、女神アテナを穢したとかいきなり言い出して彼女に指を刺されて何かを言われた瞬間、自分の身が熱くなって視界が歪んだと思ったらゴルゴーンに変じとったんよ。
自分は、恐らくアテナはこれだけでは済まさないだろうと考えて、慌てて彼女の住居を後に、飛び出したんよ。
その時の自分は、ゴルゴーンが群れで生活している場に心当たりがあったから、急ぎその場所に向かったんや。受け入れてくれるかどうかは解からんかったけど、普通に人間社会で生活するよりかは遥かにマシだろうと思ったから。
ここで、一つ注意なんやけど、当時ゴルゴーンと呼ばれていた種族がおったんやけど現在伝わっているような、頭に蛇をもじゃもじゃ生やしたような外見ではなく。
どちらかといえば、ケンタウロスみたいに下半身は馬、上半身は人。だけど両目は大きくて、シュメール人みたいやったわ。耳はちょっと尖ってた。
そして、驚く事に輝くように大きな瞳は、確かに見つめた相手を動かなくする事ができた。石にできた訳やないで。ただ、ずーっと動かなくする事ができただけなんや。
女神アテナは、この瞳の能力が欲しくてゴルゴーン達の首をどうやったら狩れるか考えとったんや。
ゴルゴーン種は、普段から野で生活していて神殿に仕えたりだとかそういった事は全く無い種族やったから、いちゃもんつけて首を狩ることができない存在やったし、当時としては霊性が高い種族として1位か2位を争うくらい立派な存在やと認知されてたんや。
そんな存在を女神として一応、崇められていたアテナが手を出す訳にはいかんかったんや。
せやから失態をしでかした自分をゴルゴーン種に変えて、首を狩って来るようギリシャ神族中にお触れをだした。
ゴルゴーン種に紛れるように生活しとった自分を目当てに、立派な鎧や兜を着込んだ屈強そうな男どもが生活圏に現れるようになって絶望した自分は、洞窟に隠れて身を潜めとったんやけど、あえなく発見され斧で首を落とされそうになったんや。
だけど恐怖に駆られた自分の両目からは、自然と霊光がビームみたいに発せられて、襲って来た男どもは全員時が止まったかのように動けんくなってたわ。
それから何度か洞窟を変えたけど、都度、両目からビカーッと自分の意思に関係なく出るビームのお陰で首は狩られることなく過ごすことができてたんや。
しばらくしてペルセウスが洞窟に侵入して来た。彼は、他の男どもと違ってゆっくり歩いて、こちらへ来たから『もしかしたら自分の話しを聞いて貰えるかもしれない』と淡い期待が生まれてな。(それまでの野郎どもは、自分を発見したら即ガーッと襲って来たから怖かったんよ。)
ペルセウスの接近を許してしまったんや。ペルセウスに言葉をかけようとする自分に、いきなり彼が後ろ手で隠し持ってたロングソードが首に叩きつけられてな。ガッと首の半分まで剣が入ったんやけど、半分だけやから痛くてなあ。
かなり苦しみながらも、彼も他の男と一緒だったんだと残念に思う心と、早く首を落として欲しい気持ちの半々がない交ぜになって兎に角、苦しかった記憶しかない。


そして気が付くと自分は、女神アテナのそば近くに霊体として立ってたんや。
そこでは、アテナが部下の人間に人に戻った私の生首(ゴルゴーンになっていた自分の首は、切断された瞬間に人に戻ってしもうたみたいなんよ)をサッカボールみたいに、地面に首を落とすことなく蹴り続けるよう命令を出しててな。

それを地面より一段高い場所に椅子を置かせて、そこに座って満面の笑みで眺めてたんや。

自分の生首を蹴り上げてたのは、男の人やったんやけど首を蹴りながら「気持ち悪りぃ」と絶えず思いながら蹴ってて、ホンマ悲しかったのを覚えてるわ。そりゃ、腐敗が始まっていた上に蹴られ続けて鼻の穴は骨が見えてたし、顔面は醜悪を通り越して見るに堪えないくらいボコボコになってたんよ。
そうこうしてたら、伝令の男(人間)がやって来て「女神アテナ様、ペルセウスがゴルゴーンの首を持ち帰ったそうです」それを聞いて自分はショックで崩れ落ちそうになったわ。
自分の首が人間に戻ったから、まだ自分が狩れていないという事にして、今度は正真正銘ゴルゴーンの首を狩らせたんや!そう気づいた瞬間、本当に辛かったし自分の意識はここで途切れた。自分のせいで一人亡くなったという事実が重かったんよ。

 

なので、ペルセウス座のゴルゴーンは自分の首をペルセウスが持っているということになっているけれど、実際は無実のゴルゴーンの首を掲げとるんや。辛い。
そんなゴルゴーンのメデューサさんなんやけど、晴れて自分とクーフーリンとの因縁のお陰てFate/Grand Orderなるスマホゲームでデビューできてホンマに良かったなあって思ったわ。
お馬さんに乗ったり、輝く両目の美しさが見れたりゲームとアニメの世界でやけど、彼女の魂もこれで救われたかなあって。

 

後、アテナは女神と尊称を付けるのが勿体ないくらい猟奇殺人大好きなヤバイ存在であって、決して戦の女神とかそんなものじゃないのでアテナだけは信仰せんといてな。
アテナは自身の信仰を高めるために、自分と同じ名前の付いたキャラクターとかは割といい子ちゃんで描かれるように人を霊学的に支配してるんやけど。ガチで、本気でヤベェ奴なので。そこんとこ、よろしくお願いいたします。


ちなみに、ゼウスも信仰したらアカンよ!己のことを全知全能だと言うのは、神々としては絶対にやってはいけないタブーなんよ。なぜなら、真の全知全能である存在、14次元の親元神様がいる事を普通の神であれば知っているから。
ゼウスはその事を知っていて、更に「人から見た己は全知全能に見えるから」というアホ極まりない理由で全知全能を騙っていたせいで、あえなく14次元の親元神様に裁かれ。ここ数年で一番のアホ神として語り継がれてるんよ。

 

そんな訳で今回も最後まで読んでくれて、ありがとうな。