のんびり自分のオカルト体験書いとく94

最近さ~、近所のスーパーにある宝くじ売り場にさ東北っぽいアンニュイな背景と共に「億の近道」って書いてあるポスターが何枚も貼ってあってさ。不覚にも、ちょっと笑ってしまった訳よ。ポスターの元ネタは、俳人松尾芭蕉が歩いたとされる奥の細道のパロディだってまあ、皆さんは賢いから解かるし説明は不要だよね。


ついでに、自分が松尾芭蕉と共に奥の細道を一緒に旅した河合曾良って奴だった記憶もぽこんと思い出してさあ。


んで、芭蕉さんって案外くだらない…今で言うギャグが大好きでさ、めーっちゃくちゃ、ちっちゃい事でもケタケタとよく笑ってたから、この「億の近道」ポスターも大層えらく気に入って、お腹を抱えてひーひー笑っちゃいそうだなあと思った次第ってやつよ。


ちなみに、自分は芭蕉さんから「空」と同じ発音で呼ばれてたわ。
弟子とは呼ばれいたけれど、あの当時の自分は他人が作った俳句はよく解かっても、自作の句はてんでダメで…体力馬鹿だったから連れて歩いて貰ったっていう記憶しかねえわな。そも、歩くの嫌!な他の弟子に押し付けられた、とも言うな。
芭蕉さんも最初は、俺が一緒に行く事に難色示してたけど、俺の言う事やる事が時々すっげー勢いでツボに嵌る事に気が付いてからは、何か知らないけど終始機嫌よく「空~」って呼ばれてたわ。おうおう、こちとら弥勒菩薩の生まれ変わりでい!とか、まあ言えるはずもなく。


頭を下げて、一夜の屋根を請うたり句会を開いたり、芭蕉さんを何回か腹がよじれるくらい笑わせた人生だった事しか、今となっては覚えちゃいねえな。

 

それと、なぜか最近になって急に「そういや自分、酒呑童子として亡くなったんだったな」って事を思い出した次第。


いやー山で炭焼き男として生活してたんだけどさ、ある時、街に出て焼いた炭を売った帰り。山道のちょっと下にある洞窟が騒がしくて「何か捕り物か?」「そういや、最近、ここの洞窟に夜盗が住み着いてたんだっけか~」とか思いながら、道を歩いてたら急に武者姿の武人が抜き身の刀を持って「居たぞ!残党だ!」とか言ってさ。襲い掛かって来たのよ。
「はあ?俺は、違う!」そう言ったんだけど三人の武者は、俺の話しを聞かずに刀を振るって来るしでしょうがないので、なぜか地面に落ちていた刀を握って応戦した訳よ。まず、相手の右の手首を1/3ほど切って、一人がひるんで下がったら二人目が切り結んできてさ。
したらば、三人目が何を思ったのか刀を投げてきてさ。胸にざっくり刺さったのよ~痛かったわ。刺さった刀を抜いたけど、痛すぎて倒れ伏してさ死ぬと解かっていたから最後にちょっとだけでもいいから仕返しがしたい!って思ってね。相手のすねをさっくり刺してね。そこで薄れゆく意識の中で最後に武者達が「ああ、こいつ強かったな」とか言ってるのが聞こえてきて絶命。


気づいたら、幽霊になっててさ~眼前に自分の首が晒し首にされてんのが目に入って来て、かなりビビったんだけど。俺の首の後ろに立て札が立っててさ「酒吞童子の首」だって書いてあんのよ。思わず、はあ?ってなって二度見、ならず三度見したわ、幽霊だったけどね。
ちなみに、本物の酒吞童子の首級は俺の後ろに並べてあった首達の後ろから三番目にあった。
いや、もう本当に「えええええええ」ってなったんだけど、生憎と俺の叫びを聞こえる人は皆無であった訳で。
そんな訳で、俺は酒呑童子じゃねえって事をここに書いとくわ。ちなみに、坂田金時は洞窟内で戦ってたんだろうと思う。俺は、彼の巨躯を一度たりとも見てはいないからな。

 

俺の魂は、邪神ユーピテルに魂を割られてさ、魂の欠片に至るまで人に転生させられまくってたから。金時に仕えていた女の自分と、山で炭焼きおじさんしてた自分が同じ時代、珍しく近い地域に居たって話し。


だけど、邪神ユーピテルにかけられた「誰かに殺される呪い」のせいで殺されまくってたから、俺の人生はスナッフフィルムとそう大差ねえんだわ。


ちなみに、俺を地球で一番最初に殺した奴は誰かと言えば~奈須きのこ先生なんだよなあ。
当時、女性だった自分は道を歩いててさ。道の反対側からトンカチを右手に持って歩いている男性を「大工さんかな~」とか思いながらすれ違ったら、すれ違いざまに左側の頭部を彼のトンカチで殴られてね。ぼぐって鈍い音が脳内に響き渡ったと同時に、酷い頭痛と吐き気でお腹の物をげえげえ吐いて吐ききった後に喩えようのない頭痛で意識が切れて、亡くなったのよ。
まあ、そういった人生を一万回以上こなしてきたんだわ。


お陰様で、俺を殺して来た人達は今の人生を最低、100回ループしないとカルマの清算にはならないんだわ~。一回、俺を殺した清算に100回同じ人生をループするだけ。ね、簡単でしょ?他の清算方法としては、311に一回亡くなると清算した事になるから100回ループはなくなるね。あるいは、500万円を私に対して支払うと100回ループはなくなる。それ以外だと、私の過去世を良い形で作品に昇華して世の中に現すとループはなくなる。

けどなあ、わりと私を殺している人は私を殺しまくっているのでループが100回で終わらない人がほとんどかな?

 

ま、そんな訳で最後まで読んでくれて、ありがとうございました。